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歯科用語解説集

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外骨症(がいこつしょう)

顎骨に生じる緻密な骨の非腫瘍性増殖。上顎の中央、下顎の内側その他の歯槽骨にも生じる。

外骨症(がいこつしょう)

仮着(かちゃく)

経過観察のため、詰め物やかぶせを軟らかめのセメントで仮に着けること。

Kaplan-Meier法(カプランマイアーほう)

医療関係の統計学で、累積生存率や累積発生率を表すのに使われます。
動的ではなく静的な断面(ある時点)での生存率を推定する方法です。

感覚受容器(かんかくじゅようき)

外界からの刺激(熱、温度、光、圧力、音etc.)に反応し、興奮する細胞のことで、単に受容器ともいいます。接続している感覚神経を通じ中枢神経に興奮が伝達されます。

感染根管治療(かんせんこんかんちりょう)

歯根膜炎による根管内や歯根膜の細菌感染を消毒し、無菌化する治療。 打診痛が強くない場合は歯を削っても痛くないので麻酔をせずに治療が可能です。

手順1~3
  • 根尖部に病巣があります。歯髄が死んでいるので、多くの場合麻酔は不要です。
  • 虫歯を削って感染した歯髄を露出します。
  • リーマを挿入して、根尖までの長さを電気的に測定します。
手順4~6
  • リーマやファイルを使って感染した歯髄を除去したり根尖部の膿を排出させます。
  • 根管内や根尖部を消毒液で消毒します。
  • 根管内に薬剤を貼付、仮の蓋をして数日あいだをあけます。根管内の消毒と貼薬を症状がなくなるまで繰り返します。
手順7~8
  • 症状がなくなれば、再感染を防ぐため、根管内にゴムのような薬剤(ガタパーチャーポイント)を詰めます。
  • 根尖まできっちり薬剤が入ったかの確認のためレントゲンを撮ります。しばらく鈍痛が続くこともあります。この時点ではレントゲン的に根尖部に影が残っていますが、徐々に消えていきます。

義歯(ぎし)、床(しょう)、人工歯(じんこうし)、クラスプ、レスト、鉤歯(こうし)

歯が抜けた部分を補う技工物を一般に義歯とよびます。

狭義には
  • 義歯:とりはずし式
  • ブリッジ:固定式

となっています。

歯が残っているかどうかで

  • 総義歯:全く歯が残っていない場合の義歯
  • 部分床義歯:歯が1本以上残っている場合の義歯

床(粘膜にあたる義歯の土台の部分)の材料の種類で

  • レジン床義歯:ピンクのプラスティックを使用した義歯
    (歯科ではプラスティックのことをレジンという)
  • 金属床義歯:床の大部分が金属(金、白金加金、チタン、コバルトクロームなど)の義歯

に区別されます。

義歯

  • 人工歯:義歯につけてある歯のことで、材料は陶器とレジンがある
  • クラスプ:残っている歯にかけて義歯の維持を求めるバネ
  • レスト:義歯の沈下を防ぐための三角形の支え
  • 鉤歯:クラスプをかけてある歯

キシリトール(きしりとーる)

白樺や樫の木などの原料から作られる天然素材の甘味料です。
糖アルコールと呼ばれる炭水化物の一種で砂糖と同じぐらいの甘さがあります。
キシリトールの効果には、

  • プラークを作る材料にならない
  • 酸を作らない
  • プラークの量を減らし歯磨きで落としやすくする
  • ミュータンス菌を減らす
  • 再石灰化を助ける

などがあります。

キシリトールはイチゴやラズベリーなどのベリー類やレタスなど身近な食べ物にも含まれていますが、虫歯予防に必要な含有量が十分ではないため、ガムやタブレット、キャンディーから摂取する方が望ましいです。

キシリトールの効果的な摂り方
  • 一日を通して少量を回数多く摂る
  • 一日に3回は使用する(虫歯になりやすい人は5回が望ましい)
  • 毎日摂取する
  • 食後や間食の後に摂る

※摂取時の注意

  • キシリトールを食べていてもきちんと歯磨きをすることは絶対に必要です。
  • その製品に使用されている甘味料の50%以上がキシリトールである製品を選ぶ。
    (歯科専売は100%です)
  • 効果的な分量の目安はガムの形だと1日3~10個
    (キシリトールは消化されにくく一度に食べすぎると一時的にお腹がゆるくなる場合があります)

矯正的挺出(きょうせいてきていしゅつ)

歯が割れたり、深い虫歯が進行し、歯槽骨の縁より中までおよんだ時、歯に矯正力を加え、徐々に歯を引っ張り出して保存する方法。

歯根が曲がっていて、歯根膜を傷つけず簡単に抜歯をして、外科的挺出ができない場合に行います。

矯正的挺出

頬粘膜(きょうねんまく)

頬の裏側の粘膜

緊張型頭痛(きんちょうがたずつう)

慢性頭痛の中で一番頻度の高い頭痛。歯ぎしりや肩こりなどが原因で、筋肉の過度の緊張により起こります。

慢性頭痛の治療についてはこちら

齦頬移行部(ぎんきょういこうぶ)

歯の外側の歯齦(しぎん)(歯肉)から頬の粘膜に移行する溝の部分のことです。

齦頬移行部図

筋紡錘(きんぼうすい)

骨格筋を構成する筋繊維は、収縮性で筋体の大部分をしめる錘外筋繊維と微細な収縮をする錘内筋繊維があります。後者の束は紡錘型をしており筋紡錘とよばれ、錘外筋繊維と並列して筋全体に散在しており、骨格筋の緊張度をモニターしています。つまり筋の中に存在し、筋がどれ位引っ張られているかを脳に伝えるためのセンサー(感覚受容器)と考えられます。

クラウン(くらうん)

広義には歯全体を包むかぶせのことで、金属・レジン・セラミックスなどの材料を使用するが、狭義には金属のかぶせのことです。臼歯部の根管充填後、歯の芯棒をセットしたのちの歯冠修復や、神経がある歯を削りブリッジの支台装置にする場合に適しています。

外科的挺出(歯槽窩内移植)(げかてきていしゅつ(しそうかないいしょく))

歯が割れたり、深い虫歯が進行し、歯槽骨の縁より中までおよんだ時、抜歯の要領で一旦歯根を抜いてきて、歯を引っ張り出して保存する方法。歯は元の位置より外に移動して固定されるので、歯槽窩内移植と呼ばれることもあります。

外科的挺出

研究用模型(けんきゅうようもけい)

主に一連の治療の最初の歯牙、歯並び、粘膜、顎骨などの状態を口の外で調べるために採る上下の型。

症例報告や研究のためではなく、治療計画を立てるための歯型です。スタディーモデルとかマルモと呼ぶこともあります。

コア

抜髄をした歯は、削っているため歯質が薄くなっているのと、血流が途絶え水分の供給がなくなっているので脆くなっています。その弱くなっている歯質を補強するために入れる心棒のことです。材質は金属やレジンですが、最近広く行われ出したオールセラミッククラウンではグラスファイバーを使用します。

口蓋(こうがい)

上の歯列の内側で、口腔の天井に当たる部分

咬合痛(こうごうつう)

歯をかみ合わせたときに感じる痛み。歯髄の大部分が炎症により侵された歯髄炎や、細菌感染による歯根膜炎や歯周病、歯ぎしり、打撲により起こる。

咬合面(こうごうめん)

臼歯の咬み合わせの部分のことです。

硬質レジン前装冠(こうしつれじんぜんそうかん)

硬質レジン前装冠

コンポジットレジンに比べ、色調安定性に優れ、硬さ、耐摩耗性などの物理的性質が 向上しているプラスチックの一種を使ったクラウンです。

前歯部にクラウンとして使用する場合に限り保険が適用されます。

表面はレジンなので白く見えるが裏側は強度を高めるために金属になっているので銀色です。白い部分は年月が経つと変色や摩耗を起こします。

高周波電気メス(こうしゅうはでんきめす)

電気メスの先端電気メスの先端

一般には電気メスと呼ばれ、高周波電流(200k~4MHz)によって、組織中の水分が瞬間的、爆発的に蒸散することを利用して組織を切開するME機器のことで、扱いやすく比較的安価であるので広く外科手術において使用されています。普通のメスより優れている点は切開と同時に細い血管が凝固し、止血効果が得られることです。

歯科においても止血、膿瘍切開、歯肉切除などに用いられています。

口底(こうてい)

下の歯列の内側で、舌の下の口の底にあたる部分

口内炎(こうないえん)

口腔粘膜に起こる炎症の総称。症状によってアフタ性口内炎、潰瘍性口内炎、水泡性口内炎などと呼び、また部位により口唇炎、舌炎などと呼びます。

原因が口腔内にある場合と、全身疾患の局所症状として現れるものとがあります。

治療薬として市販されている塗り薬や飲み薬がありますが、何カ月も治らない場合は難治性または、まれに悪性の可能性もあるため、必ず歯科医院で診てもらうことが望ましいです。

骨補填材(こつほてんざい)

歯槽堤増大術、骨造成、歯周外科などで骨の量を増やすために使用する材料。

生物由来の材料として、自家骨、他家骨(脱灰凍結乾燥骨)、異種骨(ウシ骨ミネラル)
人工材料としてHA(ハイドロキシアパタイト)β-TCP(ベータティーシーピー)などがあります。

根管充填(こんかんじゅうてん)

抜髄や根っこの治療の最後の治療で、細菌感染がないように、歯髄をとった後のスペースにガタパーチャという樹脂を緊密に詰めること。

根尖病巣(こんせんびょうそう)

歯根の先の歯槽骨にできる炎症巣。膿がたまっている時もある。

コンポジットレジン(こんぽじっとれじん)

前歯部審美性材料として開発されたプラスチックの一種で、強度、耐摩耗性を上げるためシリカの粒子が多く含まれ、歯質に類似した色調をもつ成型充填剤です。主に小さなう蝕の治療で使われ、光を照射することで固まるタイプのものと、2つの種類を混ぜることにより化学反応を起こして固まるタイプのものがあります。最近は前者が主流になっています。

根面齲蝕(こんめんうしょく)

根面齲蝕イメージ

歯肉や歯槽骨が退縮する(下がる)ことにより、露出した歯根に生じたむし歯。
歯根は歯冠より柔らかくむし歯になりやすいです。高齢者に多くみられます。

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